2010年08月25日

太陽に向かって伸びるキャベツにナウシカを思う

玉村豊男さんの「世界の野菜を旅する」を読み終えた。

一番印象に残ったのは、キャベツの起源についてだ。

キャベツはその昔、縦に伸びる植物だったらしい。
葉に太陽の光が当たると硬くなるので、
柔らかく食べやすい葉を作る為に、
人間が結球する形に品種改良をした。
レタスや白菜など、結球している野菜はすべてそうらしい。

私は単純におどろいた。
キャベツは昔から丸いのだと思っていた。
キャベツだけではない。
様々な野菜が昔と今では違う姿をしている。



最近、巷では野菜を食べるのがブームである。
蒸し野菜や、野菜たっぷりの鍋など、
自然の恵みを食べて健康的に!
ということなのだろう。

しかし、その自然の恵みは、
私たち人間の好みに合うように、私たち人間の祖先が作り変えたものだった。

それが悪いことではないと思うのだが、
私は考えてしまうのである。


ジブリの「風の谷のナウシカ」をマンガの7巻まで読まれた方はたくさんいるだろうか。
映画化されているのは、マンガの2巻までであるということは有名な話である。

私がマンガを最後まで読んで内容を理解したのは大学生のときであった。

それまでは、人が汚染してしまったもの、人が変えてしまったものは、
人が持つ最大の力、つまり科学の力を持って改善させるべきだと思っていた。

しかし、変えられたものに適応して生きてきたものは、それがもとに戻ることを望むのだろうか。

変えられたものをもとに戻すために
何か他のものが犠牲になりはしないだろうか。

そもそも、変えらたものはもとに戻りたいのだろうか。
それがそれにとって好ましくない変化だったとしても。

人は人の利益の為に変えてしまったものに対して、
何が出来るのだろう。

どうするべきなのか、私にはまだわからない。


ナウシカは、
たとえ変わってしまったとしてもそれが私だから、
私は生きると言う。
変えられることは望まない。




キャベツだってもうきっと、
上に向かって伸びていたことなんで覚えていないだろう。

でも私は考えてしまうのである。
キャベツだって太陽に向かって伸びたいと思う時があるのではないかと。






タグ:野菜
posted by yukikinaco at 19:24| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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